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今日の購入本(2007.5.10) [購入本]

戦争の日本史 7 (7)

戦争の日本史 7 (7)

 この本では元寇のみならず、モンゴル軍に立ち向かった九州武士団の実態についても色々と書かれてます。
 まず、当時の九州における武士は将軍直属の「御家人」は少数派で、寺院とか貴族とかに仕える武士が大部分なのですね。
 中世ヨーロッパの「騎士階級」のうち、国王等から騎士叙任を受けているのは少なかったのと同じことでしょう。
 あと、鎌倉時代の武士一族の相続争い醜すぎ。
 元寇で当主や嫡子が戦死した後の一族の相続争いとか何ともいえない気分にさせてくれます。
 ここまで相続争いが激しいのであれば、武士の調停機関として「鎌倉幕府」が成立せざるを得なかった理由も物凄く納得できたり。
 鎌倉時代後半には朝廷の主な仕事も朝廷管轄地域(寺院や公家領など)での所領争い調停になってますし、もし鎌倉幕府が成立しなかったとしても、武士たちの所領争いを調停する何らかの政府機関は登場したと思います。
 
 あと鎌倉時代の日本の遺産相続は基本的に
「遺言状優先主義」
で、かつ「遺言状は被相続者の自筆限定」なので、この時代には子孫に相続させるだけの財産がある人には読み書きの能力が必要でした。
 人が書いたのをなぞっているようにしか見えない汚い字の遺言状も沢山ありますけど、「書く」のが必要とされているだけでも違います。
 これって、絶対に日本の識字率を高めた一因になっているかと。

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